さて、このまえの話の続きですよ。
何気なく書いたつもりだったのですが、反響があって嬉しいです。
では就職1年目の春先に採用があることに気付いたところからですね。
大学を卒業するとき「採用は少なくとも数年は無いだろう」という話を受けていた私。
ところが就職した1年目に、いきなり私の担当教科の採用試験があるとの報告を大学時代の恩師から受けました。
正直、驚きましたよ。
受けてみたいのですが、1年目で仕事を覚えるのに必死で、採用試験の勉強なんか全くやってません。
たとえ受けたとしても記念受験にしかなりません。
しかし試験内容をよく見てみると、1次試験では筆記試験のほかに集団討論があるようなのです。
集団討論・・・。
自分以外の教職希望者が、教育に対して、そして教師に対してどのような考えを持っているのか参考になるかもしれない。
そう思い立ったら行動は早かったですよ。
受かるチャンスは限りなくゼロに近いのですが、集団討論で他人の意見を聞けるのは参考になりますし、私自身の教育観をどの程度理解してもらえるかという楽しみもありました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
さて試験当日です。
ちょっとは勉強しようと思ったのですが、やはり仕事で忙殺されて余裕がありませんでした。
というわけで、1日目の筆記試験はサッパリ分かりません。
まあこれは気にしませんよ。
本番は2日目の集団討論です。
集団討論のテーマは確か
『どうすれば生徒が興味を持つ授業ができるか』
だったと思います。
数年前のことなので詳細まできちんと合っているかは自信が無いですよ。
集団討論では受験生が9人1組で輪になって行われました。
受験番号の若い順からAさん、Bさん、・・・という風にお互い呼び合いながら話を進めます。
(ちなみに私はFさんでした)
本来このような場では一番最初に発言した人が試験官から好印象を得るのですが、私はあえてほかの人の意見を聞いた後に、最後に意見を述べようと決めていました。
「うんうん。そういう方法もあるね」
などと他の人の発言を聞きながら、いよいよ最後、私の番です。
先ほども言ったように、詳細までは分かりませんが
「生徒達が『なるほど!』『分かった!』っていう顔をするような授業をしたい」
みたいなことを言ったような気がします。
というのが、やっぱり人に物を教えていて、その人が「分かった」っていう反応をしたときの顔を見るのが好きなんですよ。
こちらも教えていてホッとしますし、あちらも分かってホッとしてるでしょうし、その瞬間が好きですね。
で、このような発言をしたところ、メンバーのみなさんから私の発言を支持する声が次々と挙がってですね。
いやもう、それは嬉しかったですよ。
言ってることは本当に抽象的なんですよ。
他の人は色々な道具を使って魅力的な授業にしようとしているのが伺えるなか、私のような意見が支持されたのは驚きでした。
その後、図らずも討論は私の発言を基にした展開を見せます。
実はこの後私自身も何を言ったのか良く覚えてなくてですね。
なかなか詳しく討論の様子を書けないのが申し訳ないのですが。
ただ、1つだけ覚えていることがありまして。
これは教育実習中にやったことなのですが。
授業中、いつも寝ていてなかなか授業に集中できない生徒がいたんですね。
で、どうにかその子に興味を持ってもらえまいか。
授業が分からんなりにも自信を持ってもらえまいか。
その時用いた手段でして。
(「社会」系の授業と思って読んでください)
授業も終盤、もうすぐチャイムが鳴るぐらいの時間に、その回の授業を振り返るように私が生徒に対し発言していました。
「今回の授業では○○ような問題を学びましたね。」
そこですかさず眠りを我慢している彼に質問をします。
「○△くん、この問題ってこの後どうなると思う?」
彼には分かりません。
「え〜分からん・・・」と言いたそうに首をかしげます。
ここで一言。
「そう。分からんとよ。誰にも分からん。」
今○△くんが応えてくれたけど、この問題が今後どうなっていくか分からない。
だからこそ、みんなに考えていってほしい。
という発言を私がしたあと、程なくチャイムが鳴りました。
教室を出た瞬間、廊下でその彼に呼び止められます。
「先生!今の授業俺がまとめたっバイ!すげ〜よね!」
友人を引き連れて自慢げにいう彼。
「そう。○△くんが上手いこと授業ば締めてくれたよ」
と私が言い終わるが早いか。
彼が友人達に見せた得意満面の顔!
今でもハッキリと覚えています。
その授業が教育実習での最後の授業だったため、彼がその後どのような態度で授業に臨むようになったかは分かりません。
ただ、「自分が授業をまとめた」という経験は、彼の16年の人生史上初めてのことだったのかもしれない。
でないと、あんな嬉しそうな顔はできないはず。
その瞬間だけでも、彼は自信をもってくれた。
教室にいる生徒を誰一人として置き去りにしたまま授業を進めたくない。
・・・と、このような発言を(やや簡略化して)したところ、
これまた支持を受けまして。
自分の考えていたことは間違いではなかった。
そう私自身も感じた瞬間でした。
それと、これは余談ですが。
討論のメンバーの中に、非常に私の教育観と似通ったことを発言する人が居てですね。
(確かCさんだったと思う)
そのCさんが発言するたびにですね、「そうそう!」って思わず言ってしまいそうな感じになるくらいに考えが似ていました。
(討論ではなかったら、個人的に徹底的に話したいと思いました)
自分と考えが似ているから、余計にそう感じたのかもしれませんが、
「この人教師になったら生徒は面白いだろうな」
って思いました。
さて、そんなこんなで試験終了。
当然のことながら、試験は1次で不合格です。
私の受験番号はありませんでした。
(集団討論の評価は気になりましたが)
で、個人的に気になっていたのですが、私の興味を引きまくる発言をしたCさんの合否。
私の2つ前の受験番号を探すと・・・
ありました!!
何だか自分の事のように嬉しくなりました。
彼女は、多分2次も受かったと思います。
あのときの考えを変えず、今も元気に先生やってるかなぁ・・・
なんて今でも考えることはありますよ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そして現在。
おそらく来年度も今の職場で働くことに決まりそうです。
(また1年契約ですが)
かと言って、今の職場に身を埋めるつもりにはなれません。
ですが、今の職場を辞めようかという気持ちで溢れているかというわけでもないんですよね。
今は私の考えが通じないような「ぬるま湯」の考えでいる上司たちばかりですが、もしかしたら、いつかは私も職場内で力をつけて発言ができるようになるかもしれない。
そう思うようにもなりました。
(現状では完全に不可能な願いですが)
では、教職の道は?という問いに対してはどうか。
正直なところ、年月が経つたびにその道は狭まっていっています。
採用人員という意味ではなく、私の教職に対する知識の減退と、私自身の気持ちの問題で。
教育を取り巻く現状と問題は、みなさんもご存知の通りだと思います。
そのような中に、今の職場の慣れた雰囲気に浸かった自分が飛び込んでいけるのか。
大学卒業時に比べると、圧倒的にその気持ちも減退しています。
ただ、これからの人生においての選択肢の1つという位置づけには置いておこうと思っています。
この選択肢が、いつか「目標」となる可能性を、まだ捨てるつもりはありません。
以上、長々とお付き合いしていただき、ありがとうございました。
今日はここまで。
2008年03月05日
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もし授業終了間際にただ怒っていたらその子の笑顔はなかったわけですよね。
良い思い出はいつまでも覚えているものですよ。
案外その子が教師になったりしてるかもですね
(^-^)
可能性がある限りはチャレンジです。
でもそんな簡単に出来ることではないですね(^o^)/
長編になってしまいましたが、何とか書けました(^−^)
この子に対しては
「あぁ、心を開いてくれたなぁ」
と感じました。
彼が教師になってると面白いですね。
人間、何がきっかけになるか分かりませんからね。
さて私自身教育観の理想を持っていますが、現実は厳しいようですね。
今の慣れた職場に嫌々ながら居続けるか、それとも難しいけど教師の道を目指すか。
難しい問題ですが、人生に選択肢があるのは良いことだと思っています。
人間、悩んで迷って成長かもしれませんね(^o^)